2009-07-12(Sun)
「剱を目指せ!シリーズ②」by 妙義山

妙義山に行ってきました。
下見の時は「どうなることか…」と思いましたが、
皆さん、さすがに妙義に参加申込みをされる方々です。
精鋭メンバーでトライして、見事完登!
でも、剱岳を目指すと言うよりは…剱岳・その後に…という感じでしたか…
皆さん充実の岩稜登山でした。

こちらは表妙義の白雲山・見晴です。
当初予定であった相馬岳コースは、ヒルの大量発生もありルート変更。
相馬岳ピストンよりもハードな(?!)奥の院から白雲山の稜線を目指すルートとなりました。
梅雨だというのに二日間ともにまずまずの天候に恵まれ、
乾いた岩場を十二分に楽しみました。
皆さんの様子は、
↓こちらをクリック

Mさん頑張りました。
ここは表妙義の奥ノ院にある三連30mの直立したクサリ。
高度感抜群ですが、全ての皆さんをロープで確保しての行動です。
カンスケが中段で待機、まさに手に汗握る…って感じですか?

今回はお客様9名に対して、ガイド2名、添乗員1名の3対1体制。
アルパインツアーからのスタッフも、岩登りの経験と技術を有したT/Lで構成しました。
我々は素早く懸垂下降で下ります。

こちらは二日目、裏妙義の20mチムニーの下降点です。皆さん、私が支点を作っているあいだ、
緊張(?)の面持ちで順番待ちをしています。

ここでもまず最初にカンスケが懸垂下降をして、皆さんを下でお待ちします。
くねっと曲がったチムニー状なので、気をつけておりないと途中で引っかかります。

さあ、いよいよ20mチムニーでの下降。私が皆さんを降ろします。
まずは私が持つロープを信用してもらうため、
出だしで万歳をしてもらいました。
でも心なしか、なんか中途半端な万歳ですけど…

ここは赤岩のトラバース。垂直の壁に工事現場の様なスチールネットがおかれています。
ちょっと緊張しますが、ここまでの二日間の行程をこなしてきた皆さんは余裕で通過。

で、赤岩のトラバースを通過後の、余裕のスマイルです。
行程はそろそろ終盤となりました。

楽しかった(?)岩稜縦走もこの辺でもう厳しい場所は無くなります。
最初は怖そうな顔をしていた皆さんも、この辺りになるとホントに余裕の笑顔になります。
カメラを向けても、最初のような引きつった笑顔じゃ無くなるのです。(笑)
ヒルよけの薬や食塩水を用意したため、ヒルの被害も最小限でした。
(若干一名、スタッフが吸われてしまいましたが…)
ちょっと厳しいけど、それなりの充実感があり、
尚かつ普通の山登りでは味わえないこの何とも言えない感覚は、
経験をした人でないと分からないかと思います。
ツアー会社が主催する企画としては、この辺りが限度でしょう。
後は我々山岳ガイドの領域ですね。
さあ、火がついてしまった人は、是非K&Kの企画にどうぞ。。。
p.s.
この後に予定をしていた八海山は、参加申込み不足で催行ならず、残念です。
但し、K&K企画で、八海山主稜線縦走は10月に、
今回の妙義山をさらに厳しくした、妙義山主稜線縦走は11月に、予定をしています。
と言うことで、皆さんよろしく。
2009.07/11~12 ATS妙義山・白雲山と裏妙義縦走 T.Kawana