2009-07-02(Thu)
妙義山・相馬岳コースを下る…前哨戦

来 週に予定をしている、アルパインツアーサービス企画の相馬岳コース。
今日は、その下見に行ってきた。
小雨が降る、少し厳しいコンディションの中、
とりあえず行けるところまでという気分で歩き出したが、
結局、予定のルートを走破して、裏妙義の国民宿舎で一風呂浴びて帰ってきた。

"本読みの僧"は中間道にいる。
岩場の下にいるので、ちょっとの雨では濡れていない。
もうずっと本を読みっぱなしの、読書好きの僧だ。
いよいよ、この先から"タルワキ沢コース"に入った。

小雨とはいえ、雨が降っているので、ちょっとしたきっかけで滑る。
緊張が抜けない行程となった。
中間道からタルワキ沢のコルへ登るルートは、比較的短時間で妙義山の主稜線へたどり着く。
途中には大滝があり、普段は涸れているが、今日は雨で水がしたたり落ちていた。
濃い霧に包まれて、なにやら暗い雰囲気が漂う。

相馬岳の急な下りを20分ほどして、ここが主稜線上からの相馬尾根下降点。
最初はザレた急な道であるが、やがて細い顕著な尾根となる。

相馬岳から下り最初にある鎖場は、いきなり垂直に近い40mの下降となる。
クサリが連続して付いているが、手を離せば終わり。だからまずセルフビレーをとる。

時には垂直の岩に靴の裏を押しつけ、腕だけを頼りに下る。
結構、力が入るところ…。

最後の岩はスタンスが細かく難儀する。
でもこれでやっと終わり。

尖った岩は、上まで登ってみたくなる。
弱点を探せば可能である(様な)雰囲気だが、先を急ぐ。

このトラバースは、写真で見ると訳なく見えるが、
実は下がすっぱり落ちていて、実際に歩くと緊張するところ。

一日中、降ったり止んだりの繰り返しであったが、
雨が少し強く降り出すと霧が晴れ、
また小降りになると霧が深く立ちこめた。
見上げる空はいつもこんな感じであった。

緊張の連続であった尾根も、
ここまで下るともう終了間近となる。
但し、ここから先は"ヒル"がうごめく林となる。
この写真の直後、ほぼ駆け足状態で、約10分間ほどかかり、
舗装された国民宿舎前の車道に到着。
あれだけ早く駆け下ったのに、すでに私のズボンには2匹のヒルが…
アスファルトの上に到着してすぐに靴を脱ぎ、約15分ほどかけて丹念に調べると、
私の下半身と登山靴、靴下に発見したヒルの数は8匹に達した。 …怖っ
さて、
来週は晴れることを祈ろう…。
2009.07/02 妙義山・相馬尾根下降 Kawana / Shinozoka